小澤征爾さんが6日亡くなりました。
お正月だったか・・・テレビで、9月に松本市で行われた、ジョン・ウィリアムズが指揮をした舞台を見ました。
小澤征爾さんは、舞台の最後に車いす姿で現れのですが、それが、人々の前に姿を見せた最後になったらしいです。
昨日も今日も、新聞の紙面を大きく使い、小澤さんの記事が書かれています。
村上春樹さんが小澤さんのことを、
「小澤征爾という個人の中に確立された純粋な音楽思念の、虚飾を排した誠実な発露でしかない。彼はそれを立体的な音像として、満席のコンサートホールに鮮やかに再現することができた。」と書いていました。
音楽性はもとより、お人柄にも触れて、ほんとうに偉大な方が亡くなったのだと実感しました。
小学校の音楽鑑賞CDにも、指揮者による音楽性の違いを比較するために小澤さんの演奏が取り上げられています。
違いがはっきりとわかり、曲の魅力がCDの演奏からも伝わってきます。ブラームスのハンガリー舞曲です。
小澤征爾さん指揮、サイトウキネンオーケストラのチャイコフスキー弦楽セレナーデを聴きながら、ブログを書いています。
笠松刑務所への慰問演奏会がありました。笠松町には、日本でも数少ない女性刑務所があります。
コロナ禍で慰問を中断していたので4年ぶりになりますが、私が知る限りでは30年以上続いている合唱団の行事です。
子どもたちの慰問演奏には抵抗を感じる方もおみえになると思うので、参加を強制はしていませんが、31名の団員と指導者でいってきました。
涙いっぱいの慰問演奏会でした。
場所は、ステージがある大きな講堂で、アップライトピアノもあります。
所の方の紹介の後、まずは本科生団員がステージに並びます。
最初は
♪おもいで色のメヌエット
続いて、いつものレッスンで歌う♪たのしい歌を数曲
小さい子たちが出て来ると、それだけで涙を流されてみえる方がチラホラ。
そして、簡単な団員紹介。
参加者で最年少者の小1Mゆちゃんが「おはようござあいます」とあいさつ。
その声を聞くと、笑いと大きな拍手と、ここでも目頭を押さえてみえる方が大勢。
RおちゃんYめちゃんが、笑いを誘いながら「おはようございます!」。
♪幸せなら手をたたこう で、会場参加してもらい、幸せなら「前髪と眉毛」をなおしてもらいました。現代女子らしいなぁ。
ポピュラーソングは、定演の曲を全曲歌って踊りました。みんながんばった!
そして、最後のステージ。
「目に見えないものを信じる気持ちを大切にして下さい」
「それが無くなったとしても、そこにできた心のスペースへは、次の新しい何かが入ってきます」
そんな、メッセージをお伝えして、♪ぼよよん行進曲 から始まる、おかあさんといっしょの曲。
全部で19曲!1時間にもわたるステージでしたが、あっという間に時間は過ぎて、
♪ドレミの歌で刑務官の方も参加してもらいました。
皆さん、終始、手拍子をして下さり、曲が終わるたびに大きな拍手をして下さいました。
ここが、刑務所の中だとは思えないくらい、和やかで温かな時間と空間。
子どもたちは対面していますが、私は極力、服役してみえる方のお顔を見ないよう、目線をあげたり、背を向けたりしています。
それでも、すすり泣く音や、刑務所の日常には無い笑い声などを感じます。
団員の中にも、涙を流している子が。
助手のKんちゃんは、舞台袖で号泣していたようです。
舞台に引っ張り出して一緒に ♪しまうまグルグル 踊らせちゃいましたけど。
「ご高齢の方もおみえになり、移動に時間がかかるので、もう少し待ってあげて下さい」
刑務官の方が、退所する私たちにお話をされました。
刑務所を出られる日まで、まだまだかも知れませんが、少しでも、子どもたちの歌声がお力になれたら幸せです。
「また、是非、来年も来てください」所の方がお声を掛けてくださいました。
今日のレッスン
定演の曲を全て通しました。
これで、曲の流れや、大筋の演出が固まったので、あとは、毎回のレッスンで仕上げていくのみ!
17時からは、フレンドの皆さんも加わって、ポピュラーやクラシック。音を細かく確認しながら。
今日のレッスン報告。短いけど、前が長くなったので、ここまで!
刑務所慰問が終わってから、夜19時30分までのレッスン。長~い1日でしたが、実り多き1日でした。
チャイコフスキーが、ブラームスに変わっています。
交響曲第1番。
皆さんは「夢航路」といったほうがなじみ深いかな。
これも、名演だ。