ベートーベンが仕上がってきました。
交響曲第5番から9番までの5曲に日本語の歌詞が付き、オイシイトコどりで編曲された曲。
定演までトコトン歌い込みをして、その魅力をお伝えできたらと思います。
ベートーベンは生涯で9曲の交響曲を作曲しています。
定演で演奏する曲についてちょとだけお勉強。
第5番「運命」
ベートーベンは難聴だったというのは有名な話ですが、この頃、症状がかなり悪化していて会話もままならなかったらしいです。
「ジャジャジャジャーン」のリズムは「運命が扉をたたく音」。
冒頭には8分休符があるので、指揮者は空白に向かって棒を振り下ろし、音は後から出ます。
短い休符があることで、すごい緊張感に包まれます。
第6番「田園」
ベートーベン自身が「田園」と名付けました。ベートーベン曰く「人々の心の中に起こる田園での喜びの感情を描いた」そうです。
「田園」を作曲したとされるウィーン郊外のハイリゲンシュタット。この地は、遺書を書いた場所としても知られています。
私は、オーストリアに旅行した際、ハイリゲンシュタットにある「ベートーベン遺書の家」に行ってみました。
自然いっぱいの田舎だったと記憶しています。
第7番
アニメ「のだめカンタービレ」で有名になった曲。
「のだめ」に使われた華やかなテーマが奏でられるとキタキターってなりますが、私は、第2楽章の「ターンタタタンタン」の部分が好きです。ここは歌詞も味わってほしい所です。また、第4楽章の早いリズムに「タンタリラリラリ」という言葉が付けられていますが、裏拍にアクセントがあるのでロックのようです。上手くまとめられている!小六さん(編曲者)素晴しい!
第8番
「聴衆が交響曲第8番を理解できないのは、この曲があまりに優れているからだ」
初演が不評だったため、ベートーベンが漏らした言葉らしいです。
8番を作曲していたとき、ベートーベンは恋をしています。
「目が覚めてからは、ずっとあなたのことで頭の中はいっぱいです」そんなラブレターを書いたらしいです。
喜び絶頂期!
第9番「合唱付き」
第4楽章はオーケストラ+合唱というという画期的な交響曲です。
シラーの詩に出会ったのはベートーベンが22才の時。この詩に曲を付けようと着想してから30年後、53才の時に書き上げた最後の作品です。ドレミファソの5音と、四分音符で書かれた単純な旋律ですが、これほど魅力的な音楽になるのは、ベートーベンだからこそ。楽聖と呼ばれるが所以です。